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ファミコン探偵倶楽部 笑み男をクリアしました。う~ん評価の難しい作品。「賛否両論」というのはそうなるだろうなと思いました。 ミステリーアドベンチャーとして見るなら、正直あまり褒められた作品ではないと思う。 設定に所々粗があるのは前作・前々作もそうだったからいいとして、一番不満なのは「自分の推理で事件の真相に辿りついたというカタルシスが薄い」ことだ。 さて、これから核心部分に迫っていくんだなと思ったら急に「終章」と表示されて正直でエエッとなった。そこからは一気にエンディングまで急展開。 そして今回の事件の結末も拍子抜けするものだった。ミステリー目当てでこの作品を買うのは、正直オススメしない。 じゃあこのゲームの魅力は何か?と考えると、個人的にはヒューマンドキュメンタリー的な部分だと思う。 「『大切な人を失う』ことで時に人間はここまで狂ってしまう」という人間の根源的な病理、みたいなものはとても見事に描けていたと思う。 それが起こす悲劇。しかし逆に希望もある。それに気付けるのか、気づけずにそのままダークサイドに引きずりこまれてしまうのか。 この作品ではある意味対照的な結末を迎えた人たちが描かれた。最後までプレイすると、人間について本当に色々考えさせる作品になっていました。 全てハッピーエンドって作品ではないので、人は選びますが、心揺さぶられる作品をプレイしたいなら、やってみてほしい。 その他グラフィック、音楽などは特に文句ないです。あゆみちゃんは今作もかわいかったし。 個人的には次回作があるのなら「笑子ママ」には是非再登場してほしいな。 ゲームシステムも基本的にファミコン時代のコマンドAVGを踏襲しているけど、あまり詰まらないように配慮されているのは良かった。 (ただ、シリーズ未プレイだと面倒くささや古臭さを感じる人もいるだろう) 不満点にボリュームを挙げる人もいるようだけど、シリーズ通してこんなものだから個人的には別に不満はないかな。 (最初から最後までプレイするなら10~15時間程度だと思います)

2024年09月01日(日) 23:35:27

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